既存住宅状況調査はじめました
- 小林 賢満
- 2022年9月22日
- 読了時間: 2分
建物状況調査ってどんな検査?
建物状況調査とは、見た目だけでは判断することが難しい既存住宅の現況を、専門知識を持つプロの検査員が検査を行い、劣化・不具合がないか公正な第三者として検査を行うものです。いわば、家の「健康診断」のようなものです。
建築士の資格を持ち、一定の講習を修めたプロの検査員が、国土交通省が定めた基準に則り、詳細に検査し、報告書を作成します。あくまでも目視検査や測定なので、外から見えない部分、例えば壁の内部の劣化事象を把握したり、また住宅の性能を判定したりするものではないところに注意が必要です。
建物状況調査の流れと調査項目
調査の対象となるのは、既存住宅状況調査方法基準に基づき、基礎・外壁など「構造耐力上主要な部分」と、屋根や軒裏などの「雨水の浸入を防止する部分」、および給排水管路です。(※給排水管路検査はオプション)あくまでも歩行可能な範囲からの目視や計測となりますので、床下にもぐったり、屋根に登っての検査は行っていません。
一般的な戸建住宅の場合の主な検査項目は以下です。
構造耐力上主要な部分に係るもの
①バルコニー バルコニーのひび割れ、劣化の有無
②外壁 外壁やコーキングのひび割れ・欠損、タイルの剥がれの有無
サッシ周囲に隙間や開閉不良の有無
③柱・梁 劣化及び傾斜の有無
④土台 土台の木枠にひび割れ・劣化の有無
⑤基礎 基礎のひび割れ・欠損の有無
⑥床・壁 傾斜の有無
雨水の侵入を防止する部分に係るもの
①小屋裏 劣化状況の確認・雨漏りの跡がないか目視で確認
②屋根 ひび割れ・劣化・剥がれ等の有無
③軒裏 シーリングの割れ・欠け、軒裏天井の雨漏り跡の確認
④内壁 雨漏り跡がないか目視で確認



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